私が6年生だった年の秋の出来事です。昼休みに,4年生のガキ大将のE君の声を聞きつけ,校舎裏に集合しました。まず発見者のE君と,学校のボスのB君が,偵察に行きました。「あっはっはっはは!!」と爆笑しながら,2人は戻ってきました。B君が,「よくぞ見つけた!」とE君の背中を叩きました。そして,私たちも見に行きました。校舎裏の,鉄製の物置小屋とコンクリート壁のごく狭い隙間を抜けたところ,ボイラー棟とコンクリートの壁にはさまれた一角に,巨大なウンコがありました。明らかに人間のものでしたが,紙は落ちていませんでした。太さ4~5センチ,長さ10+15+20センチ。こげ茶~茶色~黄土色と色が変遷していて,まるで絵に描いたように,芸術的に重なりあっていました。まさに理想的なウンコです。つい今しがた出されたばかりの新鮮さで,ぷ~んときつい臭いが漂っていました。E君は,「すげえでしょ。マジでこれ野ぐそだよ。臭えー」などと得意げに語りました。みんなうっとり見とれて,ため息をついていました。アレを排泄した奴は,きっと2・3日便秘して,今日学校で,もよおしたのでしょう。恥ずかしくてトイレに行けず,ここに隠れて排泄したというわけです。ウンコの頭の部分はかなり堅く,後になるにつれ,柔らかく(といっても,普通の堅さ)なっていました。この頭の部分を出すときには,かなりのりきみと時間を必要としたでしょう。堅いウンコを栓にして,家まで我慢する苦しみより,万一ばれる危険を冒してでもここで出して楽になることを選んだのですから,これを腹に溜めた不快感は相当なものだったのでしょう。
なぜか犯人を探そうとする人はいませんでしたが,私は,第一発見者のEくんが,一番怪しいな,と思いました。大食いでガッチリした体型の彼なら,これくらいのウンコを溜めこむとは容易でしょう。あるいは,彼にとってはコレが普通のウンコなのかもしれません。それに,名誉あるガキ大将である彼は,トイレでウンコをすることは敬遠していました。だいたい,こんな辺鄙なところ,普通誰も寄りつきません。6年生の私だって,初めて入ったところです。コレを発見したという事が,そもそも不自然です。
これはE君お得意のいたずらに間違いない,と思いました。おそらく,ウンコを済ませてこの隙間から出てきたところを友達に見つかって,苦し紛れに思いついたのでしょう。もしくは,あらかじめウンコを溜めるところから計画を立て,探検するとか言って,隙間の奥に1人で入り,のうのうとウンコをしたのかもしれません。さらにこのとき私は,ずっと前に,まだ1年生になりたてのE君が,登校途中に堂々と野ぐそをするのを目撃したことを思い出していました。当時の彼には,まだ羞恥心というものは無いようでした。そのときのウンコは,黄色くて,柔らかい,かわいらしいものでした。そのときも,Eくんはお尻を拭いていませんでした。いずれにせよこの事件は,E君にとっては,山盛りの巨大ウンコの処理と,究極のいたずらとを兼ねた,非常に有意義なものとなったわけです。E君はバレてるなんて思ってないでしょうが。
なぜか犯人を探そうとする人はいませんでしたが,私は,第一発見者のEくんが,一番怪しいな,と思いました。大食いでガッチリした体型の彼なら,これくらいのウンコを溜めこむとは容易でしょう。あるいは,彼にとってはコレが普通のウンコなのかもしれません。それに,名誉あるガキ大将である彼は,トイレでウンコをすることは敬遠していました。だいたい,こんな辺鄙なところ,普通誰も寄りつきません。6年生の私だって,初めて入ったところです。コレを発見したという事が,そもそも不自然です。
これはE君お得意のいたずらに間違いない,と思いました。おそらく,ウンコを済ませてこの隙間から出てきたところを友達に見つかって,苦し紛れに思いついたのでしょう。もしくは,あらかじめウンコを溜めるところから計画を立て,探検するとか言って,隙間の奥に1人で入り,のうのうとウンコをしたのかもしれません。さらにこのとき私は,ずっと前に,まだ1年生になりたてのE君が,登校途中に堂々と野ぐそをするのを目撃したことを思い出していました。当時の彼には,まだ羞恥心というものは無いようでした。そのときのウンコは,黄色くて,柔らかい,かわいらしいものでした。そのときも,Eくんはお尻を拭いていませんでした。いずれにせよこの事件は,E君にとっては,山盛りの巨大ウンコの処理と,究極のいたずらとを兼ねた,非常に有意義なものとなったわけです。E君はバレてるなんて思ってないでしょうが。